小林多喜二が1929年に書いた「蟹工船」がベストセラーになっています。今年上半期だけで50万部もの増刷となったようです。
この背景にあるのが「格差社会」。いまや若い世代ほど格差が広がる傾向にあり、しかも一度「負け組」になってしまうと、容易にそこから脱出できない状況になっています。6月に起きた秋葉原通り魔事件も、格差社会の闇の部分の表出と言えるでしょう。日本におけるプロレタリア文学の代表作である「蟹工船」が読まれているのも、そこに書かれた昭和初期の世界といまの世相に共通する部分があるからです。
ここに来て日本共産党の党員数が伸びているというのも、同じ理由によるものです。ベルリンの壁の崩壊により、共産主義の時代は終わったとさえ言われましたが、行き過ぎた格差が、共産主義に再び目を向けさせることになったのです。
そこで次回例会では、日本共産党の志位和夫さんを講師にお迎えします。共産党に対する国民の意識がどのように変化しているのか、たっぷりと語っていただきます。