セブン銀行の法人向けサービスは?
セブン銀行は、2001年4月に金融ビッグバンによる規制緩和の波に乗る形でイトーヨーカ堂とセブンイレブンが主体となって設立されました。セブン&アイ ホールディングスの前身であるIYグループの名を取り、株式会社アイワイバンク銀行として設立され、2005年10月に現在のセブン銀行の名に変更されています。
開業に当たっては旧三和銀行を中心に旧さくら銀行や東京三菱銀行、あさひ銀行、横浜銀行などが参画しています。
IYグループの各店舗に小型のATMを設置する形態で、企画にはセブン&アイホールディングスの経営者である鈴木敏文会長も強くかかわっていましたが、当時は社内からも、またメインバンクからも難色を示されていました。
しかし、「セブンに銀行があったら便利」という強い推進の元設立にこぎつけました。その後事業は急激に成長し、ATM設置数から預金残高、口座数は毎年増加の傾向を示しています。
セブン銀行はATMによる決済専業銀行という新しいビジネスモデルを設立しており、事業者と個人からの預金は国債や政府保証金といった信用リスクの低い商品に限定して運用するというスタイルを取っています。
現在ではATM、口座、有人店舗など個人向けのサービスが中心となっています。法人向けサービスは売上金を24時間365日入金できるサービスや顧客の売上金を集金しセブン銀行の口座に入金する店舗集配金サービス、ネット決済サービスなどで事業資金目的で利用できるビジネスローンはありませんが、今後は法人向けのサービスを拡大させる動きがあるようです。