百十四銀行の事業資金調達、運転資金繰りが可能な法人融資
私募債
百十四銀行のメイン法人融資プランは「私募債」です。私募債というのは大規模に募集をかける公募債とは違い、比較的小規模に投資家が引き受ける社債のことを指します。
主なメリットは2~7年という長期間の借入ができること、固定金利で安定した事業資金調達ができること、優良企業としてのイメージアップが図れること(私募債を利用するには一定基準を満たさなければならないため)などです。私募債の利用が向いているのは市場から調達する資金の利用を考えているものの、まだ公募債を利用できない企業です。
一括ファクタリングシステム
他にも「一括ファクタリングシステム」という資金調達プランがあります。ファクタリングというのは他者の売掛債権を買取り、債権回収を行うサービスのことです。メリットについてですが、支払企業には手形発行の事務軽減、印紙税軽減、企業のイメージアップ、納入企業には手形管理の事務軽減、印紙税軽減、資金調達の利便性向上、低金利、財務改善といったものがあります。
「一括ファクタリングシステム」の利用の流れはまず支払企業に対する納入企業の売掛債権が発生することから始まります。その発生した売掛債権を銀行(ファクタリング会社)に譲渡します。譲渡には支払企業の許可が必要です。
譲渡が済んでから納入業者の申し込みを受け、銀行は資金を納入企業の口座へ振りこみます。後に支払企業は定められた期日に銀行に代金を一括で支払います。そして銀行が残りの振込分を納入企業に振り込み、一連の流れが終わります。
電手担保貸付サービス
さらに運転資金繰りができるプランとして「電手担保貸付サービス」があります。このサービスは担保に電子記録債権(電手)というものを設定することにより行われる資金調達商品です。
この商品は三菱東京UFJ銀行と、その子会社の日本電子債権機構株式会社が取り扱っています。百十四銀?に電子記録債権(電手)を担保提供することで、期日前資金化によるスムーズな資金調達が可能です。
電手担保貸付サービスのメリットには管理・事務の軽減、印紙税軽減、債権の電子記録化、債権の利便性向上、盗難・紛失リスクの軽減といったものがあります。
ABL
4つ目のプランは「ABL」です。ABLというのはアセット・ベースト・レンディングのことで、債権、商品、設備といったものの資産価値をもとに行われるローンを指します。
利用の際にはもちろん審査がありますが、この銀行では決算書ではなく、決算書で見極めにくい企業の強み、資質、事業収益資産、事業価値を審査で重視しています。またこの銀行はABLに力を入れており、研修・トレーニー派遣を活かした人材育成、外部専門機関と連携を取った簡易評価制度構築を実施しています。