鹿児島県の有力産業・商工業・農林水産業
鹿児島県の産業んいついて、まずは農林水産業を見て行きましょう。県は九州の他県に違わず、日本有数の農業県となっています。農業産出額は全国4位であり、九州では1位となっています。鹿児島県といえば、さつまいものイメージがありますが、実際に日本における主要な産地となっています。農産物としてはサツマイモの他に、サヤインゲン、茶があります。さつまいもの生産を活かして、伝統的に焼酎製造が盛んになっています。県内の酒造業者は、その大半がもれなく焼酎を中心商品としています。また、畜産業も盛んであり、養豚は鹿児島県の代名詞的とも言える産業です。養豚による収益については、約800億円とも言われており、農業の枠を超えて、県の産業の基幹となっています。鹿児島県内での豚の飼育数は100万匹を超えていますが、近年では黒豚の示す割合が年々増加傾向を示しています。例えば、繁殖子取り雌豚の内訳を見てみると、4割近くにまで黒豚の数が増加しています。他にも、静岡県と並ぶ鰹節の生産地として有名であり、中でも特に枕崎市の特産物となっています。
大隅地方では、こちらはうなぎの養殖が盛んに行われており、知名度は低いながらも、うなぎの生産量については全国1位を誇っています。商工業に目を移せば、商業関係では伝統的に地元資本の企業が目立ちます。県内各地にはまた、宇宙関連の研究施設等が設けられているのも特徴です。それらは行政改革の際に、宇宙航空研究開発機構、いわゆるJAXAの運営へと移行していきました。特に有名なのは、 JAXA種子島宇宙センターの名でしょう。県の産業についてより詳しく見るために、鹿児島市の産業を見て行きましょう。剣と同じく、市でも農業・畜産が盛んになっています。特徴としては、高隈ダムから農業用水をひき、それを利用した大規模なかんがい事業です。笠野原台地で目立ち、様々な農作物が栽培されています。サツマイモの他にも、落花生などの産地として知られています。
漁業については、カンパチの水揚げが有名であり、水揚げ量は垂水市に次いで日本国内でも2位となっています。なお、鹿児島湾沿岸地域は全体としてカンパチの養殖が盛んであり、そのシェアは日本国内で半数をも占めています。市の第二次産業については、鹿屋内陸工業団地をはじめ、市街地南部の工業地区を中心として行われており、電子工業、繊維製造業、食品加工業などといった多くの事業所が存在します。これらの施設は、雇用の創出および地域の活性化に貢献しています。おもな事業所としては日本モレックス鹿児島工場、九州化工などとなっています。