ビジネスパートナーってどんな会社?
ノンバンクのビジネスローンと言えば必ず名前が上がってくる会社ビジネスパートナーですが、銀行からしか事業資金を借りたことがない人は聞いたことがないという人も多いかもしれません。
ビジネスパートナーとはどんな会社なのでしょうか?
大手の金融グループ会社
ビジネスパートナーは大手の金融グループ会社です。
債権回収を行っている会社として代表的な企業であるジャパントラスト債権回収株式会社や、中堅の消費者金融であるライフティ株式会社、その他にも海外に子会社を2社持っています。
グループ全体の従業員は約400名、ビジネスパートナー単体の従業員は128名もの従業員が存在します。
また、国内に東京の他にも札幌、仙台、新潟、名古屋、大阪、福岡にも支店を保有している規模の大きなノンバンクのビジネスローン専門の会社です。
資本金はAGビジネスサポート以上
ビジネスパートナーの資本金は2億2,375万円です。
人気のビジネスローンであるAGビジネスサポートの資本金が1億円ですので、AGビジネスサポートと比較して資本が充実している大きな会社であるといえます。
安心できる貸金業者
ここまで述べてきた情報からわかるように、ビジネスパートナーは安心できる大手のノンバンクであるといえます。
もちろん金融庁に登録済の登録貸金業者ですので、金融庁監督のもと、貸金業法順守で業務を行っています。
昔のドラマにあるような法外な金利設定や、脅迫的な取り立てなどが行われるという心配はありません。
ビジネスパートナーの商品概要
ビジネスパートナーは安心できる大手のノンバンクであるとわかったところで、商品概要の説明に移りましょう。
ビジネスパートナーは不動産担保ローンの取り扱いもありますが、今回は無担保融資のスモールビジネスローンについてのみ解説を行っていきたいと思います。
融資限度額500万円まで
ビジネスパートナーはお金借りることができる枠を最初に作成する契約となります。
作成できる借入枠は50万円から500万円までとなっており、枠の範囲内では何度でも借入可能となっています。
銀行融資では500万円という金額は決して高額ではありません。そのため、ビジネスパートナーのビジネスローンは少額の入用に適しているといえます。
しかし、ノンバンクの無担保ビジネスローンの中では融資限度額500万円までというのは平均的な金額です。
銀行と比較すれば少額までしか対応していませんが、少額融資が基本のノンバンクでは金額的なデメリットがあるとまでは言えません。
最高金利18%
ビジネスパートナーのビジネスローンの最高金利は18%となっています。
この金利は数十万円単位の法定上限金利となっています。
銀行の事業資金の金利が1%台~2%台となっていることと比較するとかなり金利が高い設定となっていまが、ノンバンクの無担保ビジネスローンはほとんどこのような法定金利ギリギリの設定です。
スピード融資、審査が甘いノンバンクですのでこの点はやむを得ないといえるでしょう。
資金使途自由
ビジネスパートナーは事業資金であれば何にお金を使っても自由なローンです。
運転資金でも設備資金でも構いません。
銀行からの事業資金の借り入れは、1つの借入に対して基本的には1つの使途にしか使用することはできません。
まして、設備資金と運転資金を同時に借りることなど絶対に不可能ですが、ビジネスパートナーは細かい使途まで限定しなくても、比較的ざっくりとお金を借りることができます。
カードローンタイプも選択可能
ビジネスパートナーは最初に「いくらまで借入可能」という枠を作成し、その後は枠の範囲内で振込によって自由にお金を借りるという商品設計です。
この枠にカードを付けることも可能です。
全国のセブンイレブンで借入をと返済を行うことができるため、銀行の振込時間を気にすることなく、今まで以上に気軽にビジネスローンの借入を行うことができます。
ビジネスパートナーの特徴
ビジネスパートナーの特徴は以下の3点あります。
来店不要で簡単契約
ビジネスパートナーはインターネットで申込を行い、郵送されてくる契約書類に記入を行い、必要書類とともに返送することで契約が可能です。
銀行の事業資金融資では、審査担当者との面談が必須で、面談の中での担当者とのヒアリングも重要な審査材料となります。
業況、将来像、ビジョンなど経営者との質も審査に加味されます。
この面談には時間もかかり、場合によっては何度も銀行に行かなければならなかったり、担当者が会社に訪問することもよくあります。
また、用意する書類も少ないものではありません。
ビジネスパートナーはこの手間が一切かからないため、とても簡単な手続きでお金を借りることができます。
急いでお金が必要な時には、時間もないものです。来店不要で契約可能なビジネスパートナーは急ぎの入用に重宝します。
最短翌日回答
ビジネスパートナーは、審査の回答が銀行と比較して圧倒的に早いのが特徴です。
審査回答は申込を行ってから最短翌営業日となっています。
審査通過後は契約書の締結前であっても、審査通過翌日には融資に応じてくれます。
銀行の事業資金審査では、申込から審査の回答が出るまで早くても3日程度はかかり、融資までの時間は早くて1週間程度の時間がかかります。
月末急にお金が足りなくなった場合などの急ぎの際にはこれでは間に合いません。
やはり、ビジネスパートナーはとにかく急いでお金が必要という場合に向いています。
ビジネスパートナーは短期の資金繰りに最適
ビジネスパートナーの特徴は以下の点にあります。
①少額融資
②高金利
③融資までの時間が早い
この3点を加味したうえでのビジネスパートナーの最適な使い方は、急ぎの資金繰りの際に活用できるという点にあります。
月末になって取引先の入金が翌月になってしまい、月末の支払資金が足りない、現金を従業員に盗まれてしまったなどの急な入用の場合にビジネスパートナーは最適です。
申込から翌営業日には審査の回答があり、その翌日には融資が実行されるため、資金が必要になる2営業日前にビジネスパートナーに申込を行えば、間に合う可能性があるためです。
金利18%で10日間だけ50万円を借りた場合の利息は2,466円です。
たったの2,000円ちょっとで会社の資金繰りを回していけることを考えれば、かなり安い買い物といえるのではないでしょうか?
ビジネスパートナーは少額の急な入用に適しているローンであるといえます。
ビジネスパートナーの審査
ビジネスパートナーの審査には以下の4つの特徴があります。
審査基準は返済可能か否かだけ
ビジネスパートナーは銀行のように、地域の企業を成長させ、その成長によって地域経済の発展に寄与するという公共的使命は負っていません。
そのため、銀行融資では将来的に企業の発展に繋がったり、企業の救済につながるお金しか融資してくれません。
この点、銀行のような公共的使命を負っていないビジネスパートナーは貸したお金が「返済可能」もしくは「回収可能」と判断できれば融資には応じてくれます。
赤字、債務超過でも融資の対象に
銀行融資では、3期連続の営業赤字や債務超過の事業者は再生可能と判断できる理由がなければお金を借りるのは非常に難しくなるのが現状です。
しかし、ビジネスパートナーは売掛金、不動産などの回収に充てることができる資産がある場合や、短期間であれば返済に耐えうる能力があると認められれば融資を受けることができる可能性が高くなります。
また、銀行と比較して金利が高いため、そもそも銀行よりもビジネスパートナーのほうが/高いリスクが取れるため、銀行融資に断られた事業者でも融資を受けられる可能性が高くなります。
複数の使途でも借入可能
先ほど述べたように、銀行融資は、1つの借入に対して、1つの使途しか認められないのが原則です。
また、使途に関しても銀行が必要と認めた金額までしか借りることができません。
そのため、納品書の写しや通帳のコピーなどの資金使途が適正であるかどうかの様々な資料も必要になります。
しかし、ビジネスパートナーは複数の使途にも使用することができます。
使い道が事業資金であれば、ビジネスパートナーが貸しても問題ないと認めた金額の範囲内で運転資金でも設備資金にも利用することが可能です。
これによって審査のプロセスを簡略化することができ、面倒なことが一切ありません。
将来性よりも返済能力
先ほどから述べているように、ビジネスパートナーの審査の際に重要となるのは、返済能力です。
「貸したお金を返せる事業者かどうか」のみが審査基準となります。
将来的に発展する企業か、経営者の質はどうか、当該事業者が再生可能かなどの面倒な審査は一切なく、返済できるだけの能力や資産などがあれば融資に応じてくれます。
ただし、銀行のように返済困難になった際に返済支援や経営支援を行ってくれるわけではないため返済は自己責任で行いましょう。