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岡山県の有力産業・商工業・農林水産業
岡山県の産業について、まずは農林水産業を見て行きましょう。農業については、蒜山高原で飼育されるジャージー牛が有名です。また、県南部に広がっている児島湾干拓地を中心として、岡山平野や北部の津山盆地などにおいて、古くからコメの栽培が盛んとなっており、現在に至るまで、コメが農作物の中心となっています。品種としては、コシヒカリや朝日米、ヒノヒカリなどが栽培されています。また、南部に目を移すと、岡山市灘崎地区のナスのほか、倉敷市連島地区のレンコン、他には大都市向けに出荷される花卉、全国的にも珍しい黄ニラといった作物があります。加えて、北部や吉備高原においては、シイタケやマツタケなどといったキノコの栽培が盛んに行われています。県のうち、丘陵地にあたる地域では古くからモモやブドウなどの果実の温室栽培が行われています。中でも特に、白桃やマスカット、ピオーネや黒大豆などが有名であり、これらはいずれも生産量で全国第1位を誇っています。現在では県の主要な名産品として認知されています。県内では他にも倉敷市船穂地区にて、高い生産技術と穏やかな気候を利用した、高品質な果実を生産しています。近年ではまた、これらの農産物について、中国や台湾などといった海外に輸出・販売するなど、新しい試みがなされています。
水産業について見ていくと、瀬戸内海に面する児島湾などで、浅瀬を利用した沿岸漁業が盛んになっています。かつてはサワラやタイなどといった中型魚が主に獲れていました。現在でも倉敷市下津井港を中心として、メバル、イイダコ、カレイなどといった魚種の好漁場となっています。他にもまた、瀬戸内市邑久町や牛窓町などといった地域では、複雑に入り組んだ海岸を利用して、海苔やカキの養殖が行われています。カキの生産量については、どちらも日本有数の漁場として知られる宮城県と広島県に次いで、全国で第3位となっています。
続いて、商工業について見て行きましょう。主に岡山市・倉敷市などの県南都市圏を中心として、いわゆる第三次産業が幅広く展開されています。中でも特に岡山市は、岡山都市圏の中心都市になっています。このために、周辺地域においては圧倒的な集客力を誇っています。サービス業や小売業、さらには金融業などといった産業は、その本社や事業所を主に岡山市を中心として、県の南部に構えている場合が多いです。岡山市の商業地区については、江戸時代の城下町に由来する表町地区、そして、山陽新幹線開業後に発展したJR岡山駅周辺地区があります。岡山県南都市圏は、人口150万人を擁しています。