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富山県の有力産業・商工業・農林水産業
富山県の産業および商工業・農林水産業について見て行きましょう。まず、産業資源としては、豊富な水資源に加えて、それを利用した水力発電が存在します。水資源を利用しての米所というのが、現在まで続く特徴となっています。また、県は明治から昭和にかけて、この電力を生かして産業を発展させてきました。特に第一次産業から第二次産業に力を入れ、日本海側では屈指の工業地域である北陸工業地域を形成していき、産業転換を果たしました。しかしながら、第三次産業への転換については、首都圏一極集中の流れがあり、産業の中では遅れがちとなっています。例えば情報処理業などを見ても、インテックなどといった企業向けが中心になっています。その一方で、地方としては珍しいアニメスタジオの存在などが目立ちます。
まず一次産業についてです。農地は減少傾向にありますが、耕作地における水田率は全国1位、数字で見ると96%近くにも及びます。また、砺波地区においては明治時代という古くから続くチューリップの栽培が盛んになっています。歴史の長さも相まって、この地域では異彩を放っている存在です。また、北部に占める富山湾の恩恵を受けて、県では漁業も盛んです。しかし、近年は定置網漁を除いて、その他の漁業については衰退の傾向にあります。ただ、近年はグルメ指向に加えて、輸送時間の短縮化によって転換がなされています。例えば、従来は移送が不可能であったシロエビなどに注目があつまるなど、今まで売れなかった商品が、ここにきて注目されています。二次産業について見ていくと、県は日本海側最大の工業集積地となっています。
先述したように、豊富な水資源と水力発電の力が大きいです。例えば電気料金は、北陸電力が日本で最も安い電気料金となっています。その他、多量の電気を必要とすることで知られるアルミ精錬およびその関連産業が栄えてきました。さらに、臨海部を中心として、石油精製、重化学工業、そのほか各種電気製造の発達が目立ちます。源流王の輸入については、特定重要港湾に指定されている伏木富山港がその役割を担っています。また、県外から見たイメージとして、薬品産業があります。「越中の薬売り」で知られる、伝統的な医薬品の製造・販売が盛んになっています。製薬業については、景気後退や高齢化の進行に強いという特徴を持っており、不景気で少子化が進む昨今にあって、ジェネリックブームの恩恵などもあり、非常に高い安定性を誇っています。