①ファクタリングの手続きの流れ
ファクタリングの手続きの流れとしては、一般的には、a.申込→b.審査→c.契約→d.手続→e.入金という流れで行われます。
a.申込
ホームページなどで情報収集した上で、申し込むファクタリング会社を決めたら、必要書類を準備し、ファクタリング会社に申込したい旨の希望を伝えます。
ファクタリング会社への申込は、ファタクリング会社への訪問・電話の他、メールやホームページ上のフォームに入力することで申込ができる会社もあります。
各社毎に、審査にかかる期間や契約内容・申込後の手続き等が若干違うため、ホームページなどで十分確認の上、手数料等のコスト面や契約手続きにかかる負担なども考慮したうえで、申込を行うファクタリング会社を選択する必要があります。
一般的な必要書類は後述しますが、各会社によってその内容は若干異なりますので、現在手元にある資料を準備した時点で申込したい旨の意向を伝え、必要な書類を確認した上で準備する形でも問題ありません。
b.審査
提出書類やヒアリング内容を基に、ファクタリング会社が審査します。
審査手続きはファクタリング会社によってまちまちですが、数回の面談が必要となるケースから、電話やネットだけで完結する会社もあります。
短時間で審査をうたう業者も多くあり、最短1日での対応可能という業者もありますが、実際には余裕を持った対応が必要です。
c.契約
審査に合格し、ファクタリングの契約条件が決まったら、契約締結となります。
契約の際には、会社のゴム印・実印・印鑑証明書などを準備する必要があります。
また、ファクタリング契約を締結する際には、ファクタリング会社の担当者と面談することが必要なケースが多く、遠方の業者と契約する場合には、交通費(利用者が来店するか、業者側が利用者を訪問するかに関わらず)の負担や、移動時間がかかること等にも留意が必要です。
d.手続
ファクタリング契約を締結したら、実際の債権譲渡手続きに入ります。
3者間契約の場合には、販売先に対する債権譲渡通知を行うか、販売先から承諾書をもらうことが必要となります。
2者間契約の場合、販売先に対する対応は不要ですが、債権譲渡登記を行うことが条件となっている場合には、東京法務局に債権譲渡登記を申請することが必要です。この手続きは、ファクタリング会社が司法書士に依頼して代行することになります。
また、2者間契約・3者間契約に関わらず、売掛債権の入金口座を変更することが条件となっている場合には、販売先に対して、入金口座の変更を依頼する必要があります。
e.入金
上記手続きが全て終了すると、ファクタリング会社から譲渡代金が支払われます。
支払われる金額は、「譲渡した売掛金の金額×掛け目-手数料-実費費用」となります。
掛け目による保留金がある場合には、ファクタリング会社が売掛金を回収した後に、利用者側に保留金が支払われます。
②ファクタリングの必要書類
ファクタリング契約を申込・契約するにあたって必要となる書類は、一般的に以下のようなものがあります。最終的に必要となる書類等はファクタリング会社によって異なるため、相談段階や申込時点で、問い合わせておくことが必要です。
a.決算書(場合によっては2-3期分用意する必要があります)、試算表
b.取引先との基本契約書(存在しない場合には、ファクタリング会社に相談しましょう)
c.売掛金の成因資料(請求書・納品書・契約書等)
d.売掛金の入金履歴が確認できる書類(通帳の写し、もしくは当座照合表)
e.小切手帳・手形帳(持っている場合)
f.会社の登記事項証明書・印鑑証明書
g.ゴム印・会社の実印
その他にも、社長の身分証明書、住民票、会社の納税証明書、社会保険料納入証明書か未納保険料等内訳などが必要となるケースもあります。